今年1年の振り返り:子どもの成長を引き出す“記録のつけ方”

  • 深江橋校
  • 2025/12/20

12月に入り、いよいよ今年も残りわずかとなりました。
この1年、お子さまの学習や生活の中で「できるようになったこと」や「頑張ったこと」は、思っている以上にたくさんあります。しかし、日々の忙しさの中では、その成長が見えにくくなることもあります。

そこで今回は、**“振り返りの質”を高め、お子さまの成長を最大限に引き出す「記録のつけ方」**をご紹介します。


1. まずは「事実」を書き出す:感情より“できたこと”を客観的に

1年間を振り返るとき、まず大切なのは「できごと」を淡々と書き出すことです。
たとえば——

  • プログラミングで○○が作れるようになった

  • 漢字テストで満点が増えた

  • 朝自分から勉強するようになった

  • 授業の質問が増えた

など、**“できたことリスト”**を作ると、お子さま自身も自信を持ちやすくなります。

ポイントは、
✔ 親の評価を入れすぎない
✔ 良いことを中心に書く
✔ 小さな成長も拾う
ことです。


2. “写真”や“作品”を残すと成長が一目でわかる

文章だけでなく、

  • プログラミングで作った作品のスクショ

  • テストの答案

  • 頑張ったノート

  • 作文や自由研究の写真

を残すと、1年前との違いが視覚的にわかり、驚くほど達成感が高まります。

特にプログラミングのような成果物が形として残る習い事は、「Before → After」がはっきり見えるため、子どもの自己肯定感アップに直結します。


3. “できなかったこと”より“できるようになった理由”に注目する

振り返りを書くとき、どうしても「苦手だった」「ミスが多かった」など、反省点に目がいきがちです。

しかし、成長を引き出す振り返りでは

  • なぜできるようになったのか

  • どう工夫したのか

  • 誰がどんなサポートをしてくれたのか

  • 次は何を目指したいのか

という、“プロセス”に注目することが大切です。

親子で話しながら書くと、お子さまの思考力も育ちます。


4. 年末に親子で“ふりかえり会”をしてみる

時間を決めて、

  • 今年できるようになったことの発表

  • 作品・写真の見返し

  • 来年チャレンジしたいことの宣言

をするのもおすすめです。

「こんなに成長してたんだ!」とお子さま自身が気付けるので、新しい年を前向きにスタートできます。


5. 未来につながる「ひと言メッセージ」を

最後に、保護者の方から短いメッセージを添えると、1年の振り返りは“特別な記録”になります。

  • 「毎日コツコツ続けたね」

  • 「失敗してもあきらめずに挑戦する姿が良かった」

  • 「来年も一緒に頑張ろう」

このひと言が、子どもの心に大きく残ります。


おわりに

振り返りは「反省するためのもの」ではなく、
**“成長を可視化して、次の一歩につなげるツール”**です。

ぜひご家庭でも、今年1年のお子さまの頑張りを一緒に言葉にしてみてください。
その積み重ねが、来年の学習や生活への大きなエネルギーになります。

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